2010年4月 4日 (日)

理由なんてさ。

休みの前夜はどれだけ疲れていても早く眠ろうとは思えない。

逆に、疲れていればいるほど、まだ眠りたくないと思ってしまう。

昨夜もそんな感じで、真夜中を過ぎてからマフィンを焼きはじめた。

ボールに卵を割りいれてほぐし始める瞬間、粉をふるいにかける瞬間、生地の膨らみを確かめる瞬間、甘い匂いがキッチンを満たし始める瞬間。

夜中に過ごすキッチンでの時間が大好きだ。

リビングでは妹がDVDを見ながら夜更かしをしている様子。

RADWINPSのメロディーが聴こえてきた。

切なくて真っ直ぐな歌詞は、私に初恋のあきらくんを思い出されてくれる。

小学校6年生で初恋というのは、一般的に遅いのだろうか、早いのだろうか。そもそも初恋の定義は人によってそれぞれなのかもしれない。

私はとても明確に感じていたように思う。

12歳ながらに、夜眠る前、あきらくんのことを考えると胸が詰まってどきどきして眠れなくなってしまう。

そして、「これが恋というものなんだろうか、・・・私は今、恋をしているんだ!」、と気づいて、自分に興奮していた。

小学生の頃などは、大概の子達が特定の男の子や女の子のことを好きだと言っていたよう思う。

それを思えば、おそらくあきらくんに初恋をしていたのは、唯一私だけだったのではないだろうか(あきらくんには失礼だろうけど)。

あきらくんはアウトローな小学生だった、少なくとも私にとっては。

女の子達とはほとんど話しなどせず、いつも男の子達数人と、どうでもいいような話をして、笑い転げていたような。私には、さっぱりその面白さが伝わらなかった。

そんなあきらくんに、ときどき意地悪を言われたり、ちょっかい出されたり、話かけられることがあって、なぜか気になりだしてしまったのだ。

そこには明確な理由なんてない。

調理実習で同じグループになれてうれしかったのに、当日彼は休んでしまい、私はもてる限りの勇気を出して、彼の家まで実習で作ったドリアかそんなようなものを持っていったのを覚えている。

渡せたことで満足。それで充分。自分の気持ちを分かってほしいとか、知ってほしいとか、それに応えて欲しいなんてことは考えず、ただそれとなく伝えるだけで精一杯。

卒業式に撮った写真にたまたまあきらくんが写っていることに気づいてときめいた春は、もう20年近くも前のことらしい。

 

この間、学生時代のバイト友達と久々に食事をした。

彼女は私より一回り年上の女性だ。

相変わらず良く似合うショートカットに少年のように痩せた長身。赤と黒のボーダーのシャツワンピを着て、メッセンジャーバッグを背負って自転車で彼女は現れた。

隠れ家的レストランがあるから、そこでランチをしましょうと言われたのに、隠れ家すぎて店を探すのに30分もかかってしまった。それを相変わらずだねぇなんて笑い飛ばしながらぶらぶら歩いた。

彼女は、「今年は、とりあえずなんでもやりたいことやってみようと思ったんだよね。まず年越しに好きな人に告白しました。返事ないけどね。それからインドで2週間ぶらぶらしてきたよ。そこで私の目指すべき人を見たの。乞食なんだけどさー、雰囲気が圧倒的なのよ。人に、物をくださいって素直に頼めることってすごいことだと思わない?・・・これからフランス語のレッスンに行くの。」などと、支離滅裂に、かつ飄々と話す。

変わってないねぇなんて笑いつつも、彼女の感じ方や行動が気になって仕方がない。

そこには明確な理由なんてない。

一回りも年上で、かつ対等に話せる女友達は彼女一人だけだ。

彼女の、「やりたいと思うことをやってみるよ」、その覚悟は徹底的に潔い。

  

友人のインド旅話に、再び旅熱が上がってしまっている。

インドは、呼ばれたら行くべきところだよ、と誰かが言っていた。

私はいつか呼ばれるかな。

くるりの『ハイウェイ』が好き。特に前奏が猛烈に好き。

 

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって

ひとつめはここじゃどうも息が詰まりそうになった

ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること

みっつめは車の免許とってもいいかな

なんて思っていること

俺は車にウーハーを

つけて遠くフューチャー鳴らす

何かでっかい事してやろう

きっとでかい事してやろう

飛び出せジョニー気にしないで

身包み全部剥がされちゃいな

やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる

全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ

僕には旅に出る理由なんて何ひとつない

手を離してみようぜ

つめたい花がこぼれ落ちそうさ

 

何をするにも、何を好きになるにも、理由なんてどうでもいいのかもしれない。

ほんとにそれをしたいなら、ほんとにそれが好きだと感じるのなら、

理由なんていらない。

人に聞かれたら、

分かったような顔して、それなりにかっこいい理由を、適度に適当な理由を

後付けしてみればいいような気がする。

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2009年2月25日 (水)

そこに愛情があるからこそ。

ここ最近の、この感情はなんだろうと考えていて、それが

『虚しい』

ということなんじゃないかと気づいて、一人納得してしまった。

2月ももうすぐ終わり。

毎日は、すんなりと過ぎていっているように思える。

だけど、このボストンでの生活の全てが、自分の将来に繋がっていないような気になることがよくあった。

仕事はビザが切れればそれまで、人間関係もきっと疎遠になっていく、北米での自分の生活には終わりが来て、また日本で全て新しく始めなければいけないんだなぁと、ふと思うとき、

ここでの全ての物事に対して、『虚しい』という感情を持ってしまう。

頑張っても、好きになっても、意味がないんじゃないのか、とか。

自分がただの1本の糸なら、生きていく間のいろんな事柄や人々というビーズを通しながら一つの輪を切れることなく作っていきたいけど、

今の私は小さな輪をいくつも作って、結局はばらばらなまま、完成もしないまま放置しているんじゃないかと。

この感情に気づいてしばし呆然としたものの、

気づけたことで少し楽にもなって、

1週間も経ってみれば、また前向きになっている自分がここにいたりする。

生活していく中で、開き直った付き合いなんてできないので。

自分のいる環境や、仕事や、人々に愛着が湧いてくるのは当然のことで、

そういったものを失うことを考えたとき、感情的になってる自分を虚しく思うことは当たり前だったりするんだ。

そこに愛情があるから、虚しさを感じたり、余計に寂しさを感じたりすると思う。

  

先週末、友人のバースデーパーティーで、ほろ酔いのまま話し込んでたら、

『SEASONS OF LOVE』が流れていて切なくなった。

日本の大好きな友人から知った私の大好きな曲、ブロードウェーで親友と初めて観たミュージカルの曲。

別にたいしたことじゃないけど、

ふと思う。

例えば

こんなふうに繋がっている。

 

二日酔いの近所の友人と一緒にブランチを食べる。

どうでもいい話をしながら、コーヒーを何杯も飲みながら、こんな日も幸せだねと言い合う。

ほら、

こんなことを日本の親友ともよくしていた。

例えば

こんなふうに繋がっている。

完全に切れてしまうことなんてない。

どこかできちんと1つの輪ができている。

場所や人が違っても、自分の感情さえ変わらなかったらどこまでも繋がっていく。

自分次第でずっと大切なものたちとは繋がっていられる。

そう思うことにした。

 

相変わらず自分の感覚にいちいち立ち止まって考えてしまうので、めんどくさい毎日だ。

暇なのか?

もう少し暖かくなったら走ろうかな。

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand moments so dear

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure, measure a year?

In daylights, in sunsets

In midnights, in cups of coffee

In inches, in miles, in laugher, in strife

In five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure, a year in life?

How about love?

How about love?

Measure in love

Seasons of love

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand journeys to plan

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure the life of a woman or man

Remember the love

Measure in love

Seasons of love

Seasons of love

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2009年1月28日 (水)

透明人間

僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じ人には判る

噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡ってゆける

秘密も愉しいけれど直ぐ野晒しになるよ それを笑わないで

好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ 鮮やかな色々

 

あなたが笑ったり飛んだり大きく驚いたとき

透き通る気持ちでちゃんと応えたいのさ

毎日染まる空の短い季節

真っ直ぐに仰いだら夕闇も恐ろしくないよ

 

僕は透明人間さ もっと透けて居たい 本当はそう願っているだけ

何かを悪いと云うのはとても難しい 僕には簡単じゃないことだよ

一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々

 

あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき

透き通る気持ちを分けてあげたいのさ

毎日染まる空の短い季節

手を叩いて数えたらもうじきに新しくなるよ

 

恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら

濁りそうになったんだ

今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでいる

明日も幸せに思えるさ

またあなたに逢えるのを楽しみに待って

さようなら

~ 東京事変 ~

 

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突然の土砂降り後、家の前にあわられた虹の先端。

去年の6月8日。

特別なことが起こったわけでもないのに、何もかもが完璧なように思えた一瞬。

少し涼しくなった空気。雨の匂い。軽いワンピース。心地よい満腹感。少しずつ夕暮れに傾く空。他愛のない話。ぐしゃぐしゃの髪の毛。手に提げた買い物袋。

虹が消えていくのを、ぼんやりと、でも残念がって見送った。

 

もっと自分が透明でいたいと思うけど

どんどんいろんな色に染められてしまう気がする。

染まっていかなきゃいけない気もする。

少しずつ優しくなりながら

少しずつ嘘をつきながら。

まわりの色を混ぜていかないと、しんどい。

『透明人間』を聴いていたら、

ふと、あの日の虹の空を思い出したけど、

あの時なんでもない瞬間も完璧だと感じられたのは、

気持ちが透き通っていたからかもしれない。

 

透明な人には憧れるけど、怖い。

その透き通った力に怯んでしまう。

自分も透明でいることにエネルギーを使うし、小さな優しさや小さな嘘なんて通用しない。

いつだって

憧れの人には

少し遠くにいてもらったほうがいいのかもしれない。

 

なんだかさっき飲んだコーヒーのせいで今夜は眠れなくなりそう。

最近めっきりカフェインに弱くなった。

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2008年12月22日 (月)

雨だれを聴きながら思う、諦めの悪い私。

今朝起きてバスルームの電気をつけたら、

パチンと音を立てて、突然電球が1つ切れた。

昨日まできちんとついてたのに、なんでよ。

 

このあいだ洗濯をしたら、また、片方の靴下がなくなった。

毎回ドラムの中を確認して全て持ってきてるのに、

よく紛失してしまう。

ちなみにピアスもよく片方だけなくしてしまう。

足元に落としたはずなのに見つからない、なんで。

 

会社の面接で、来年10月以降も働き続けないかと言われた。

有難い言葉だけど、1年と決めて来てるからには断った。

まだやっと慣れてきたのに、もうそんな先を考えなければいけないんだ、どうしよう。

全く、先が不安定。これがなぜかは分かってる。

 

ブラインドを上げると、一面スキー場のよう。

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金曜午後から降り始めた雪が日曜の午後になってもずっと降り続けている。

粉雪程度ならきれいだけど、いいかげん止んでほしい。

こんなに雪が降らなかったら、クリスマス前のニューヨークを女子3人で楽しむつもりだったのに、なんでよ。

ミネラルウォーターが切れているのに気づいて、近くのドラッグストアまで歩いたら、

普通に遭難しかけた。

雪で視界が遮られて、いつもと違う道に入っていた。

家の周りは静かで綺麗だけど、

・・・冬厳しいなぁ。

これまで地下鉄駅の側にしか住んだことのない私には、

バス停へも、スーパーへも、ドラッグストアへも、コインランドリーへも徒歩10分という場所はきついかも。

これからの3ヶ月、この不便さに耐えなければならない。

家のまわりも、一面雪だらけ。

大粒の雪の結晶を手袋に受け止めて、少しぼけーっとする、静か。

新雪ふかふか、誰も歩いていないところを歩いたら、ゆうに30センチは足が埋まった。

この新雪の上に、いつかのCMみたいに、誰かと手をつないで、背中からばさっと倒れこみたい。

なんて妄想は、寒さで一気に吹き飛んだ。

 

外の圧倒的な雪景色にしばし呆然としながら、暖かな部屋でインターネット。

M1グランプリを早速チェック。

半分くらい知らない芸人さんだった。

個人的には、昔から笑い飯が好きなんだけどなぁ・・残念。

何度も決勝まで残りながら優勝できないってどういう気持ちなんだろう。

どうせ出るなら、絶対に1位になりたい。

決勝まで出られた、おめでとう。

それで満足できるのなら、毎年あの舞台には出ないんだろう。

あきらめの悪さというか、執念深さというか、しつこさというか、一途さというか。

ほんとうに好きだからなんだろうな。

そういうものを私は最近かっこいいなと思うようになった。

 

中学生の頃、県のマラソン大会参加のためのみに一時的に結成されるマラソン部に参加させられていた。

私は、「ラストスパートがないんだよなー」とよく言われた。

自分では頑張って走ってるつもりが、最後の100Mくらいになると、絶対に数人に抜かれる。

あの時は不思議だったけれど、

もうこれ以上走れないなって、決め付けていたのかもしれない。

  

一方、電球は切れたまま。

さっき付け替えようとしたけれど、どうやっても重いガラスのカバーが外れず、とりあえず放置。

電球なんてひとつだけでいいや。

あんな風にパチンと、潔くものごとに終わりがきて、それで納得いくことばかりなら、

ずいぶんいろんなことが楽になる。

ハロー、グッバイを続けてればそれでいい。

だけど、どうしても納得できないこともいっぱいあるから、やっぱり生きて行くのはややこしい。

諦めきれず、終わりが来るとうすうす分かっていることにも見苦しく抵抗してしまう。

歳をとるごとに諦めが悪くなっているような。

全てはいつか終わりがくるし、自分だけの感情ではどうにもならないことだらけなのはわかっている。

それでも、大概臆病な私はおしまいが怖くて、そして大概諦めが悪くなってきたので、

見苦しく踏ん張ってみてしまう。

  

5時半までに雪が止んだら、料理好きな友人の家で温かいごはんをご馳走になるはずだったけど、

外を見ると、いつのまにか雪が冷たい雨に変わっている。

今夜はひとりで過ごそうかなぁ。

ま、こういう日もある。

 

久々に大好きなくるりの『ばらの花』を聴く。

大袈裟ではなく何百回と聴いた、この臆病で繊細な曲。

雨だれとよく合う。

 

雨降りの朝で今日も会えないや

何となく でも少しほっとして

飲み干したジンジャーエール 気が抜けて

 

安心な僕らは旅に出ようぜ

思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

 

愛のばら掲げて遠回りしてまた転んで

相づち打つよ君の弱さを探す為に

 

安心な僕らは旅に出ようぜ

思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

僕らお互い弱虫すぎて

踏み込めないまま朝を迎える

 

暗がりを走る 君が見てるから

でもいない君も僕も

 

最終バス乗り過ごしてもう君に会えない

あんなに近づいたのに遠くなっていく

だけどこんなに胸が痛むのは

何の花に例えられましょう

ジンジャーエール買って飲んだ

こんな味だったっけな

ジンジャーエール買って飲んだ

こんな味だったっけな

安心な僕らは旅に出ようぜ

思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

   

明日は晴れる模様。

料理好きで、ついでに天気予報にも詳しい友人からの親切な電話。

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2008年7月23日 (水)

NO PAIN, NO GAIN

無事ヨガティーチング資格とれました。イェイ。

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約30分のティーチングと、1時間の筆記テスト。

去年の10月から始めて、なんとか卒業しました。

帰国したら、誰かヨガやってみたい人、連絡ください。

どこへでも出張ヨガ教室します。

1杯ごちそうしてね。

英語だけどね。

英語とヨガ両方習いたいっていう欲張りな人には良いです。

 

さて今日は火曜。

たまった洗濯物をコインランドリーに持っていき、今はぐるぐる乾燥中。

こっちの乾燥機で洋服を乾かすと全て縮む。

おかげでTシャツしか着れない。

うん、それはそれで楽。

夏はTシャツでしょう。

Tシャツにビーサンでしょう。

  

昨日歯医者に行ったら、即効麻酔を打たれて治療。

4時間も麻酔が切れなかった。

こっちの麻酔は効きすぎる。

鼻まで麻痺してたし。

親知らずを抜くときなんかは全身麻酔らしい。

それはそれで、びびりの私にはいいかもしれない。

お願いだから、親知らずよ、一生はえてこないで。

 

半分麻酔が効いたままで、翌日30歳の誕生日を迎える友人とお茶。

でかいベリーパイを食べる。

麻酔のため上手に食べられず笑われる。

20代はどうだった?後悔はない?なんて聞く。

あと半日で20代終わりだよ、どんな気分?なんて聞く。

そしてうっとうしがられる。

でも、いい20代だったって。

なんだかんだ楽しかった。

それだけの言葉。

 

ヨガのスクールが終わって、ふと、

やってみればなんとかなっていくのかなぁって思う。

もう嫌だって投げ出したくなったり、自分に自信がなくて逃げたくなったり。

流されてしまえって思ったり、何がしたかったのか分からなくなったり。

そんなのばっかり。

でも、やってみればなんとかなっていくのかなぁって思う。

そこに痛みがなかったら、そこから得るものもたいしたことなんてない。

そこに痛みがあるから、そこから得るものが愛おしい。

そうやって、なんだかんだやっていくうちに、もっと自分らしくなっていく。

   

私の好きな民生の歌。

 

言葉はなお そこいらじゅう

やたらと 増えつづけている

古いことわざを持ち出したりした日にゃ

13巻くらいの辞書になるだろう

たのしいとき何て言う たのしいですと言う

それでいいだろ 言葉なんか

 

俺は今NOW 君に会いに行く

準備を整えつつある

これを歌にして 録音した日にゃ

15分くらいのバラードになるだろう

君に会って何て言う うれしいですと言う

当たり前だろ ほんとなんだ

それだけかと言ったら それだけですと言う

ゆるぎないだろ 男なんだ

 

君に会って何て言う うれしいですと言う

当たり前だろ ほんとなんだ

悲しい返事だったら 悲しいとは言わない

いさぎよくなろう 男なんだ

 

待っている 君が待っている

待っている 君が待っている

立っている 君が立っている

~ 「何と言う」 奥田民生 ~

 

ゆるぎないです、女でも。

思い立ったら、やってみる。

楽しかったら、楽しいですと言う。

会いたいときは、会いたいと言う。

それだけかと言ったら、それだけですと言う。

当たり前でしょう、ほんとなんだ。

いさぎよくなろう 女なんだ。

 

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2008年6月25日 (水)

トロントに夏がやって来た。

日本は梅雨の中、みなさんはいかが過ごされているのでしょうか。

先週金曜に久々にホームパーティーをしたら、真っ先につぶれて眠ってしまい、記憶喪失となりました、私です。

5,6人のパーティーと予想してたら、結局友達が友達を呼び、10人のパーティーに・・・。

しかも調子にのって食事は自分で準備すると言ってしまったばかりに、料理だけで既に疲れて、パーティーが始まった3時間後にはつぶれる始末。

家で飲むと気が緩むのか、酔っ払ってしまうんですよね・・。

この間(半年前くらい?)つぶれたのも家だったし。

朝起きたら、とても綺麗に片付けられた部屋を見て、ぼんやりしてしまった。

酒は怖い、ほんと。でも学習能力がないんです。

はい、でもとりあえずまた反省。

  

・・・さて、トロントには6月の終わりに夏がやってきます。

梅雨のないトロントでは、梅雨のかわりに、夏前になると、1、2週間くらいの間、快晴、そして土砂降り(スコールみたいな感じ)を繰り返すおかしな天気になります。この時期、傘はかかせないとのこと。

そして、そのおかしな天気が終われば、トロントニアンが待ち続けていた夏が来るのです。

その夏の始まりを示すイベントが、トロントジャズフェスティバル、そしてゲイパレードです。

なにもなく一人で過ごす毎週月曜。

この月曜は先週末から開始したジャズフェスティバルのメイン会場である市庁舎前へ。

トロント中の50箇所以上のコンサートホールや、バーや、クラブや、ビーチに会場が設置されて、昼間から夜中までジャズを楽しむ週間。

昼間何もやることがなく、ぶらぶら市庁舎へ。

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夏になると街中に走るアイスクリームカー。

ひとりソフトクリームを食べながら歩く。

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市庁舎前では私と同じように、アイスクリームやホットドッグをほおばりながら日光浴をして音楽に耳を傾ける人たちが大勢いる。

子供達もかわいい。

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ジャズといってもみんなとてもカジュアル。

気持ちよく演奏するおじさんたちの音楽を聴きながら、こちらも自然に体が揺れる。

ダンスをはじめる人たちもちらほら。

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ジャズフェスティバルは今週末まで。

機会があれば、ジャズバーにも行きたいなぁ。

 

というジャズずくしのトロントにいて、最近なぜか頭から離れない曲がDragon ashのLife goes onだったりする。

懐かしくて、とてもお気に入りな曲の一つ。

歌詞もいいけど、ハッピーでなんだか暖かいリズムがいい。

 

No one's gonna stop my flow, yeah

The Lilies are still in full bloom, you know?

No one's gonna rule out your way

So many case, Da life goes on...

Many minds, so many lives all the time make me so crazy

Evety time go every line for the mind Let me go faith way

No one's gonna stop beats and flow

Just a one little thing, each one of us , one another

Life goes on...

If we can't see million of stars...

If we can't erase the any scars...

Just a one little thing, each one of us, one another

Life goes on!

 

この週末には、あわせてゲイフェスティバルも行われる。

トロントの短い夏がまた始まる。

音楽を聴きながら揺られていると、なんだか少しせつなくなった。

心地よいせつなさ。

思うことはいろいろあるけど、

素敵な夏にしたい。

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2008年4月19日 (土)

"A song dedicated"

朝は希望に満ちて

夜は人知れず泣いた

何処か遠くの君へ

どうかその足を大地へ

答えのない争いも

答えだらけの明日も

欲しいのはそれじゃなくて

傍にある愛を感じたい

 

君一人、この僕は

安らぎさえも手渡せないけど

力の限り この場所で

歌い続け 君に届け

 

悲しみに溺れないで

夢の続きを描いて

何処か遠くの君へ

名も知らない君へ

散り散りなこの世界で

生きている僕らは

ただ一つ、ただ一つの

傍にある愛を感じたい

君一人、この僕は

安らぎさえも手渡せないけど

力の限り この場所で

歌い続け 君に届け

 

この声よ 届け You fly so high

どこまでも 飛んで行け Over the sky

今想いが far away

風に乗る

愛を感じてほしい

 

君一人、この僕は

安らぎさえも手渡せないけど

力の限り この場所で

歌い続け 君に届け

 

君一人、この僕は

安らぎさえも手渡せないけど

力の限り この場所で

歌い続け 君に届け・・・

~ song by Pushim ~

   

私がこのトロントへ来る前に友人が作ってくれたCDの最後の曲です。

何度も何度も完全に覚えるほど聴きました。

 

今日はとても暖かい(というか暑い)。

昨日で旅行会社を卒業して、ひとり街をぶらぶら。

そして次のバイトを見つけるべく、履歴書配り開始。

そして今週末3度目となる引越しを間近に荷造り。

半年ごとに仕事と家を変わってます。

相変わらず不安定な日々。変動する日々。変化する私、そして周りのもの、人たち。

 

自分にも誰かに安らぎなんて手渡せる日が来るのだろうか。

欲張りな私は、安らぎも刺激も両方ほしい。

あれもこれもと手を伸ばした結果、得るものはたくさんあるかもしれないけど、

中途半端になっていないかな。

一つでもいいから確実な何かがほしい。

そんな風に思うこのごろ。

・・・楽な生き方なんてないってことです。

 

明け方、本当に久々に昔の彼の夢を見ました。

友人の時期と、付き合ってる時期と、その間?の時期を含めたらちょうど10年間お互い近くにいたことになります。

10代後半の不安定で、将来も全く見えない時期から、

そして20代後半になってもまだ不安定で、将来も見えず、そして自分勝手な私と

一緒に過ごしてくれた人。

思い出せばきりがないほどの思い出を共有。

あー、こんな人だったな、と。目が覚めて、少しだけ彼のことを想いました。

そしたら、A song dedicatedが流れてきたのです。

 

今月、結婚式をあげる彼に、幸せになってほしいって心から思える。

ま、私が何といおうが、間違いなく幸せな家庭を築くのでしょうが・・・。

明け方少し切なくなった心が、昼間の暑さで溶けてきました。

私も幸せになりたい。

というか、ほんとに小さなできごとにも幸せを感じられるような、幅の広い人間でいたい、と思うのです。

では、、今日は金曜だし、暑いし、早速解禁したパティオでビールでも飲んできます!!

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