つづくちゃん
母と息子と一緒につづくちゃんに会ってきた。
つづくちゃんは、母の従兄弟であり、ちゃん付けはしているが、
70才を超えた、世間では老人に分類される人だ。
母の実家の数件先に住んでいる為、私も幼い頃はよく遊びに
いったものだ。
ブログでつづくちゃんのことを書くのはもちろん本人の承諾も得ていないし、
プライバシーの侵害にもなるので、あまり詳細は書けないけれど、
まぁ一言でいうと随分変わった人だということ。
数年前母親を亡くし、今は一人暮らし。父親は戦死したため、
つづくちゃんには自分の父親の記憶はない。兄弟姉妹もいない。
結婚もしていない。心に決めた人と悲しい別れをしてから、
生涯結婚はしないと決めたそうだ。
もう定年退職をして、一人毎日それこそ悠々自適に暮らしている。
海外にふらっとでかけては絵葉書をよこし、自分で描いた絵を立派な額縁にいれて
渡してくれる(これはなかなか上手い)。
多少面倒なのは、自分で発明したという立体パズルを何かの理由をつけて
渡され、さらにそのパズルに対する感想を半ば強要されることだ。
なんでもそのパズルを作るテーマが「平和」というのだから、スケールが大きすぎる。
なぜ、そのパズルをすることが平和につながるかは、説明すると長くなるので
やめておきます(実際、つづくちゃんはそれに関して1時間近く話し続けた)。
それでも、発展途上国の子供達に資金援助をしたり、被災地へボランティアに行ったり、
児童館で発明した子どもおもちゃで一緒に遊んだり、、なにかしら社会には貢献している
ようではある。
あ、結局かなり詳しく書いてしまった。
さて、長々と書いてしまったけれど。
何が言いたかったかというと、生き方は当たり前だけど人それぞれで、
家庭を持ったから幸せ、いい仕事についたから幸せ、金持ちだから幸せ、
人に愛されてるから幸せ、、といった簡単なものではなく、
自分がその生き方にどれだけ納得しているか、みたいなものな気がする。
その点でいけば、つづくちゃんは自分の生き方に、見ていて潔く
気持ちいいぐらい納得しているようだ。
生涯独り身でいようと、もしくは家庭に閉じ込められようと、貧乏しようと、
孤独死しようと、まわりによほど迷惑をかけなければ、自分が納得してるなら、
それでいいのかもしれない。
私は納得しているか、、うーん、6,7割といったところだろうか。
つづくちゃんと話していると、こんな生き方もあるのね、と思う。
結婚祝いにもらったパズルはまだ組み立てられていないが、、そこそこ平和に
暮らしてはいる。
パートナーがいたって、子供がいたって、素敵な親友や同僚がいたって、
どこまでも結局は自分一人。自分が納得してない生活は、いくらまわりが羨むものだとしても、
きっと虚しい。
妥協せず、でも夢見がちにもならず、ただ、自分が納得はできる生活をしたい。
って、なんか熱い話になってしまったような。
久々に文章を書いてるから、熱量がうまく調整できません。
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