酸欠
先日、生まれて初めて整体へ行ったところ、
「疲れてますね。体が酸欠状態ですよ。とにかく息を吐くことを常に意識してください。」と、言われた。
整体といっても、一般にイメージするボキッとされるものではなく、気功整体という
東洋医学の気の流れから骨盤の歪みなどを治療する所らしく、実際始まるまで軽く不安だったが、
終わってみると多少軽くなっていたので、とりあえず続けてみようかと思う。
ボキボキしないのは、小心の私にとってはいいのかもしれない。
間違いなく出産後から両膝が曲げ伸ばしする度に痛み、左股関節も痛みだした。
首、肩の凝りは当然、加えて最近は夜中よく息子に起こされる為、常に浅い眠り。
でも、それを気にしていては育児は進まないし、まぁ世の子育て真っ最中の人達は同じような体調なんだろうと今も思っている。
ただ、この痛みの症状は明らかに骨盤が歪んでいるからに違いないと思い、人生初の整体を受けてみたのだ。
確かに、酸欠というのは当たっていて、まさに出産で思い切り息を止めていきんでからはじまり、
日々常に隣りには、生まれたてのふにゃふにゃほわほわの体があるのだから、ゆったり深呼吸している余裕なんてなかったのかもしれない。
自分なりに楽しんで、穏やかにいるつもりだけど、体は正直に凝りやら疲れやらを現してくる。
酸欠と言われてから呼吸を意識してみると、あ、今息止めてたかも、と気づく瞬間が1日に幾度かある。これはもうきっと子育て始めてからに限ってではない。
何かに集中したり、考え事をすると呼吸は自然と浅くなってるようだ。
妊娠中、よく深呼吸しながら散歩をしていた。母体が取り込んだ酸素は子どもにまで届く。
届いてるかなー、届いてるよねー、と。
過去こんなにいきんだことないほどいきんで、その小さな体は出てきたわけだけど、
こうして頑張った、頑張っている自分の体も労わってあげなければ。
酸素はもう届ける必要はなくなったけれど、息子の寝顔をみる度に、絶対今倒れるわけにはいかない、
もう少し大袈裟に言えば、絶対今は死ねない。と強く思う。
ここまで、生きるということを意識して、執着したことが過去あったんだろうか。
特に意識もしていなかったような。
私なんて消えてしまっても、世の中はなんの興味も示さず、何事もなかったかのようにスピードを緩めるわけでもなく回っていくんだろう。
ただ、今隣にいるふにゃふにゃほわほわの命には、やっぱり私が当分は隣に居続けなきゃいけないだろうし、居続けたいと思う。
さ、なので、もう少し肩の力を抜いていこうと思います。
深呼吸、深呼吸。
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