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2013年1月 9日 (水)

産休で幕開けの2013年。

年が明けて、2013年。

仕事を年末で終了し、産休・育休へ入らせてもらうことになった。

これから当分の間は、きっとこれまでとは全く異なる毎日を過ごすことになるんだろう。

昨年は遅めの新婚正月を迎えたあとは、繁忙期の仕事であっという間に春が

過ぎて、夏前には妊娠がわかり、つわりやら検診やら仕事の引継ぎやらで気づいたら

年の終わりが来ていたという感じだった。

クルクルと毎日が過ぎていく間に、ちゃくちゃくと私の体は変化をしていき、

今ではとうとう平らになったヘソが、もう少しすれば出てきてしまうんだろう。

人間の皮膚ってこうまで伸びるのかと感心する(もとに戻ることを切に祈る)。

検診に行くたびに少しずつ大きくなっていく子供の力強く波打つ心臓の音を聴く時は

毎回ほっとすると同時に感動してどきどきしてしまう。

食事をしている時、お風呂でリラックスしている時、ベッドに入って眠る前、

体のなかでムニムニとした動きを感じる。その胎動というものは、今では

当然毎日起こることなのだけど、その度に、自分の体の中で新しい命が育っている

と感じられていとおしくてしかたがない。

同時にときどき不安にもなる。

出産そのものに対する怖さもあるが、それ以上に、自分が子供をきちんと

育てていけるのだろうか、という不安。

自分自身未熟で世の中にはまだまだ知らないことだらけ。

間違ったことも言うし、間違ったこともする。情緒不安定になることもしばしば。

すでに母親となっている周りの友人達はみんな口を揃えて言う。

「こんなに自分の時間がなくなるなんて思っていなかった」

 
妊娠が判明したとき、ただただ嬉しく、そして仕事はこれを機に退職しようと

思っていた。

たいして給料がいいわけでもないのに、精神的ストレスを感じることも多い人事の

仕事に疲れることもしょっちゅうあった。

そして勤務時間も休日も夫の仕事とずれているため、自分が思うほど家庭のことに

時間を割くことができなかった。彼に「お帰り」を直接言ってあげられるのは週に数回

のみだった。

出産を理由に退職なんて、1番ハッピーな辞め方じゃないかと思っていた。

それなのに、最終的に育児休暇をとって職場に復帰しようする決断に至ったのは

なぜか?

当然給付金のメリットもあるが、それ以上に、妻でも母親でもなく、私個人として

評価される場を残しておきたいと思ったからなのかもしれない。

まわりには尊敬できる専業主婦の友人もいる。彼女達がその生活を充実させていれば

素晴らしいことだと思う。きっと私もそうなれると思う。

ただ、ストレスのかかる職場であっても、その中での同僚との何気ない会話での笑いや、

責任ある仕事をやり遂げたあとの充実感、講師や現場スタッフからの感謝の言葉。

こういったものへの未練があるのかもしれない。

どんなふうに自分が子育てをしていきたいのか。

あと、子供から見て自分がどんな母親でいたいのか。

そんなことも考えられる妊娠期間だと思う。

そして私は、「子供ができて自分の時間がなくなった」とは

言いたくない。

現実的にはそうなるだろうと思う。

私は平均結婚年齢より遅い32歳で結婚をした。

大学も行かせて貰い、バイトも好きなだけした。

留学も、転職も、海外で働く経験もしたし、旅行だって多くした。

女友達と深夜まで飲んで話し込んだり、自分へのご褒美だと言って

アクセサリーや鞄も買ったりした。

たくさんの人と出会って、さまざまなものを食べて、見て、触った。

きっとこれからだってその欲求はなくなることはない。

だから、子供ができたら、私の時間は、その子供におっぱいを与えるため、

オムツを替えるため、絵本を読むため、お風呂に入れるため、抱きしめるため・・・

そのために与えられていると思えるようになりたい。

これまで自分自身に使っていた時間同様。

自分の時間がなくなったのではなく、自分の時間はそのために存在するのだと

思えれば嬉しい。

ただ欲張りな私は仕事への復帰も考えている。

だからたくさん周りの人達に助けてもらわなければいけない。

夫、両親、姉妹、保育所など・・・。

生まれてくる子をどう育てていけばいいのか、

と同時に母親となる自分がどう育っていくのか、不安でもあり楽しみでもある。

こうやってブログを書いている間にもおなかの内側からトントンとノックをされている。

先日、わき腹をぎゅっとつねられる夢を見て深夜起きたら、結構な勢いで内側から

わき腹を蹴られていた。

蹴られて嬉しいなんて変な感覚だ。

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