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2011年9月18日 (日)

ほろ酔いの独り言。

土曜夜。まだじめじめと暑い。

会社休憩中に買い込んだワインとクラコットとチーズでまったり。

順調に消費していっております。

といっても、このごろはグラス2,3杯でほろ酔い十分。ボトル1本空けてたなんて遠い昔のことのよう。経済的でいいのだけれど。

今夜は仕事のなんだかんだで精神的にぐったり。

人事という職についてもうすぐ2年が経つ。

新卒で働き始めたばかりのころは、いつか自分だって余裕綽々で仕事をこなし、やりがいも見つけて、周りから頼られて、それでいてプライベートも充実させてるような女性になっていられるのだと思っていた。

実際はそんなに甘くはなく(あるいは私の努力がきっと足りない)、転職先では中途採用なりの即戦力を求められるし、同時に新しい仕事、人、場所への適応能力も必要とされる。余裕綽々なんて・・・感じたことなど一度もない。

石橋をたたいて渡るほどの時間もなく、とりあえず渡る(もしくは渡らされている)、そして後ろから崩れてかけてきている橋に気づいて急いで渡りきりほっと一息。ほぼそんな毎日。

あ、私勢いに乗ってきたかもと思ったその途端、厳しい現実と自分の力のなさに直面するような。やりがいを感じたその途端、投げ出したくなったり。

今日も現場スタッフとのやりとり。とどめのひと言。

「現場で働いていないから分からないと思いますよ、私の言ってること。」

そりゃそうだろうと思う。正直、分かるかって言われれば分かっていないんだろう。分かろうとしているつもりでも分かっていないと伝わっているんだろう。

私は(少なくとも今の職場では)、現場では一切働いていない。雇われてそのまま人事という運営側にいる。

それでも、例えば、

現場で働いてないから、

男じゃないから、

結婚していないから、

子供がいないから、

日本人じゃないから、

兄弟がいないから、

私の言ってることわからないでしょう。といわれても困る。

分からないでしょう、と言われれば、それまで。終了。

とても難しいことだけれど、私にもなかなかできないことだけれど、

ただシンプルに、「相手の立場にたって考える」ということ。

それができなければ、仕事に限らずどんなことだってきっとずっと平行線のままなんじゃないかな。

私ももっと、頭の回転が速くて、論理的な話ができて、交渉力もあって、冷静で、それでいて相手を引き込むような情熱と愛嬌もある。そんな人であれたらと思う。

ただなかなかそんな人にはなれず、相手の話も素直に聞けず途中で心が折れたり、きつい言い方をしてしまったり。

本当に伝え方は難しい。

人事という仕事をして1番難しいと思っていること。

言葉は強く、そして怖い。ともすれば何も話せなくなってしまうほど。

逆を言えば、それは全てをちゃらにしてしまうほどポジティブな働きをすることもあるのだけれど。そしてそれに救われたこともしばしば。

ただただ単純に、一生懸命仕事をしたいと思う。

雑になったら終わりだと。雑になっては決していけない。

これが私の天職だ!などと思える人はこの世界に何人いるのだろう。

多くの人がたくさんの不満やストレスややり切れなさを抱えながらも働いている。

だって生活していかなければいけないから。

今の人事という職が天職とは思っていないし、これから先も続けていくかは分からない。

ただ、生きていく手段である今のこの仕事を、まずは一生懸命したいと思う。

それは、仕事に対することだけじゃなくって、どんなことに対しても。

熱意を持っていたい。

だから、今日言われたような言葉はきつい。とてもきついと思う。

なので、弱い私はワインでごまかしつつ忘れようとしているのだけれど。

 

相方はタイで行なわれるという友人の結婚式に参加する為、数日間留守にしている。

おかげで私は以前のように一人ワインでだらける夜を過ごしてしまっている。

相方からは能天気に、象に乗ったやら、二日酔いやら、ディナークルーズやら、そんな内容のメールが入ってくる。多少いらっとしている。

ただ、そんな彼のほうが本当はきつい仕事をしていて、私なんかよりももっと強いプレッシャーの中長時間働いている。

私に何ができるのかと不安になることもしばしば。

みんな人にはなかなか言えないしんどさのなかで働いているんだなー。

だから私は一生懸命な人が不意にもらす愚痴が大好き。

あ、この人もって思える。

頑張っているこの人だって、

やりきれない気持ちを持ってるんだ、そう思える。

仕事に限らずどんなことも、

雑になってはいけない、と思える。

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