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2009年8月30日 (日)

STRONG and VULNERABLE

金、土曜の夜を久しぶりに一人で過ごしている。

ボストンはすでに涼しくなり、朝にはうろこ雲が見え、午後には秋雨が降る。夏の終わりだ。

小・中学生の頃はこの8月末が泣きそうになるほど嫌だった。

でも大人になってからは、夏の終わりの多少の寂しさが好きだったりもする。

 

金曜の夜を一人で過ごしたことはここ数ヶ月なかった。

毎週金曜はお互い約束をしなくても、必ずと言っていいほど親友と会っていた。

先週、彼女は大学院へ通うため、そして好きな人の近くに住むため、全く知らない土地へ車に全ての荷物を積み込んで移って行った。

彼女の決断力と勇気を私は親友として誇りに思うし、羨ましくも思う。タイミングって時に全てを左右してしまうほど重要で、そこで変な躊躇を見せてはいけない。彼女は自分のやりたいこと、気持ちに、ただ正直に動き、それがどういう結果を生むにしろ、彼女は後悔しないだろうし、潔い生き方だと私は思う。

彼女とはもちろん国籍も、育った環境も、肌の色も違う。だけど同じようなことを悩んだり、疑問に思ったり、苛立ちやおかしさを共感できた数少ない海外での友人だ。

彼女に比べ、

私は、どこへ向かっているんだろう。

私は、何を持っているんだろう。

ときどき、ふと思って、猛烈に怖くなる。

自分の無力さに呆然とする。

まわりの人達が自分の持っていないものを全て持っている気がして、ここでまだ一人で生活している自分には何か他人より大きく欠けている部分があるのかもしれないと不安になる。

 

だけどその分、私は周りの人達に恵まれているように思う。いつも誰かが助けてくれる。

みんなそれぞれ強さと弱さを持っているから、お互い頼りあっていかないと生きていけない。私はそういう頼りあっていく姿を素敵だと思う。所詮自分達は最後は一人なのだと分かっていて、その上で頼りあっていく。それは逆に強いことだと思う。

別れ際はいつも胸が苦しい。相手が自分にとってかけがえのない人であればあるほど。生活していく上で出会いと別れを繰り返していくことは十分わかっている。それでも出会いに比べて、別れはどうしてこんなに難しいのだろうといつも思う。

私がいつか子供を持てたら、彼女がいつか持つであろう子供と交換ホームステイをさせることができたらいいと思う。彼女の子供を日本で私が預かって、私の未来の子供を彼女が預かる。

考えると一人にんまりしてしまう。

別れは寂しいけれど、再会を果たすことができるのは自分次第だと思う。こうやって遠く離れたところに友人達を持てて、幸せだ。

2年前、トロントから韓国へ帰った友人から、最近メールが届いた。

「別れるとき、カオリのことはずっと忘れないし、いつか絶対再会しようって言ったでしょう。一緒にトロントで過ごしていた頃をずっと覚えてるよ。」と書いてあった。

私は多分何も人に大きく言えるようなものは持っていない。

どこへ向かっているのだろうと思う。

それでも、この北米でできた数少ない、大切な友人達から、

たしかに聞いた。

「会えてよかった」

  

私はあと2ヶ月もしたら、日本へ帰国している。

日本の家族や友人達が恋しくてたまらない。でも日本以外にも恋しくてたまらない人達ができたことがうれしくて、何も持っていない私は、それだけでも何か持っているように思える。

こうしている間にも土曜夜は更けていく。相変わらず一人静かに部屋で読書したりこうやってブログを書いたりしている。

でも一人ぼっちだとは思わない。

北米での生活が名残惜しくて、日本での新しい生活が不安でもあるけれど、それでも自分は帰国するんだという準備ができてきた気がする。どこに住んでいたって繋がっていたい人とは繋がっていれるし、自分が楽しもうと思えば楽しむことができる。

 

連休のある来週末はニューオーリンズへ行ってきます。何が待っているんだろう。

 

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2009年8月12日 (水)

これを幸せと言わず、なんと言う。

無事30歳を迎えました。

三十路初更新です。

自分だけは30歳にはならないなんて思っていたけど、当然時は平等に流れている。

抗えない事実への直面。

20代はそれなりに自分のやりたいことをやってきたし、やらせてもらってきたと思う。

良い20代だった。だからきっと30代も良いものになると漠然と思っている。

 

バースデーウィークは、同僚や友人達からお祝いをしてもらった。

同僚達からもらったバースデーカード。

『30 ways to celebrate 30!』

橋からバンジーする。仕事をやめる。オンラインデートをする。気球に乗る。その辺の人にキスをする。バースデーダンスを踊る。若さを失うことを泣き喚く。思い出を書き連ねる。パーティー・パーティー・パーティー・・・・。

半分もできなかった。

週末は友人が開いてくれたバースデーパーティーへ。

ロブスターやら、グラタンやら、サラダやら、なぜかそうめんやら大量のケーキを食べ続け、同時にいろんな飲み物を飲み続け、無事三十路を迎えることができた。

30歳になったからって何か大きく変わるわけじゃないんだ。それはただ今までの延長線上にあるだけなんだ。

パーティーの前には、親友といつものブランチをして、ネイルサロンへ行った。彼女の運転は多少荒くて、でも開けた窓から吹く風が気持ちいい。カーラジオから流れるDes'reeの「You gotta Be」が懐かしくて、彼女は気分よく歌っている。私も隣で口ずさむ。

パーティーの後には、ティアラをかぶったまま夜遊びへ。私ではなくなぜか親友が泥酔して踊りまくっていた。私はよく笑っていたと思う。

側にいてくれる人たちが大好きだと思う。

こういう時間を幸せと呼ばなければ、何を幸せと呼ぶのだろう。

  

歳をとっていくことは案外悪くないのかもしれない。

誕生日を前にして、自分でも驚いたけど、自分はどうやって死んでいくんだろうとふと考えた。

そしたら随分怖くなってしまった。

でも逆に見れば、それだけ今は生きていたいって強く思ってるからなんだろう。

 

Listen as your day unfolds

Challenge what the future holds

Try and keep your head up to the sky

Lovers, they may cause you tears

Go ahead release your fears

Stand up and be counted

Don't ashamed to cry

All I know, love will save the day

Herald what your mother said

Reading the books your father read

Try to solve the puzzles in your own sweet time

Some may have more cash than you

Others take a different view

You gotta be

You gotta be bad, you gotta be hold

You gotta be wiser, you gotta be hard

You gotta be tough, you gotta be stronger

You gotta be cool, you gotta be calm

You gotta stay together...........................

-------- 「You Gotta Be」  Des'ree -----------

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