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2009年3月31日 (火)

アヒルと鴨の私達

先週はずっと外食が続いて、胃腸も心も軽く疲れていたので、

日曜の外出予定をキャンセルしてひとりぼんやり。

特に行くあてもないまま、すっぴんアホ面で散歩をしていたら、偶然車で通りかかった同僚に声をかけられる。

この狭いボストンで、そしてさらに狭い日本人社会。

どこで誰に見られてるとも分からない。

悪いことはできないのです。

 

そして友人からの電話。

「4月にビール・サミットがあるから行かない??」

旅行予定があるので断ったけど、

かなり気になるサミットです。

ただ単に世界中のビールというビールを飲めるという飲んだくれのイベントらしい。

酒飲みの酒飲みによる酒飲みのためのサミット。

類は友を呼ぶのです。

彼女は140㎏もある前の彼氏と眠っていて、

寝返りをした彼の肘鉄で鼻血を出し、泣いて起きたという経験の持ち主。

そんな経験なかなかできない。

なんて滅茶苦茶な目覚め。

生きているといろいろある、それがあとでネタになればそれでいいのだ、きっと。

   

同僚が、井坂幸太郎の小説をいくつか貸してくれた。

『アヒルと鴨のコインロッカー』

映画化もされているので、読んだ人も多くいると思う。

ミステリー小説の中に若者達の友情や恋愛をテンポよく描いた作品。

読んでもらえればこの小説のタイトルの意味がわかると思う。

本当の意味での国際的な人っていうのはどんな人なんだろうかと思う。

主人公の一人である椎名が友人達と話していて疑問に思う場面。

友人達は言う。

「だって外国人と付き合うのって面倒くさいじゃん。どんなに仲良くなっても分かり合えない気がするしね。」

主人公の一人であるドルジが言う。

「俺がヒマラヤの辺鄙な国の人間だって分かったら、友達にならなかっただろ?」

私を含めて、多くの日本人は、日本にいる白人に対しては多少の憧れを持って接することが多い。

でもそれが、他のアジア圏の人だったらどうだろう。

南米、アフリカの人たちだったらどうだろう。

私はこの北米に2年近く住んでいることになる。

ボストンにしても、前住んでいたトロントに関しては特に、人種の入り混ざった場所に長く住んでいる。

肌の色なんて、育った環境なんて、宗教なんて、それが差別の対象になんてならないと思っていたし、思っていたかった。

だけど、心のどこかでは勝手に人種に対する格付けみたいなものをしてしまっているのかもしれない。自分だってただ偶然に日本という先進国に生まれているだけなのに。

国籍やパスポートや面倒くさいビザなんてなくなってしまったらどうだろうと思う。

私達なんて、全てがアヒルと鴨の違いほどだ。

でもアヒルはどこまでいってもアヒルで、鴨はどこまでいっても鴨。

悲しいけれど、同じにはなれない。

ドルジが言う、

『世の中は滅茶苦茶、そうだろう?』

アヒルの私達と、鴨の彼ら。

私達をつなぐものはなんだろう。

相手を受け入れる覚悟と許容量。理解しようと、理解してもらおうとする努力と忍耐。

私にはまだ足りないもの。

日本を出てからちょうど2年。足りないものだらけの私。

いや、日本を出たから、足りないことに気づけたのかもしれない。

 

世の中は滅茶苦茶、そうでしょう?

彼の肘鉄で泣いて目覚めるなんてありえない。

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2009年3月22日 (日)

還暦と三十路。

今年父が還暦を迎える。

この間、母に何をプレゼントすべきか聞いてみたら、

父は真っ赤なマフラーを欲しがっているとのこと。

この世で一番赤のマフラーが似合わない人だと思うので、

今のところ、母も妹もそれだけはやめようという話になっているらしい。

昔は赤のちゃんちゃんこや頭巾を贈っていたのですよね。

父のその姿を想像するだけでもありえない。

 

ちなみに今年私は30歳を迎える。

ちょうど父は私の倍の年月を生きていることになる。

アルバムに残る、幼い私を無愛想に抱く父は今の私とほぼ同じ歳だったのだ。

全身白づくしに、雪駄、そしてグラサンというちんぴらな格好で、動物園では間違いなく浮いていた父は、今の私とほぼ同じ歳だったのだ。

この夏、父も私も誕生日を迎える。

あの父が還暦を迎える。

高齢化が進む中、自分の父親が還暦を迎えることぐらいたいしたことないのかもしれない。

でも、私には不思議でたまらない気もするのだ。

同時に自分も随分大人になってしまったなぁと思う。

父は30歳で父親になった。

一方の私は、独り身で不安定な海外生活。

 

今朝思いつきで近所で髪を切ったら、超適当に20分くらいで切られた。

ショートカットにしなくてよかった。

今、冷蔵庫の中身が、ヨーグルトと卵とオレンジジュースしかない。

この間、お客さんに、「お子さんはいますか?」と聞かれて、少しへこんだ。

最近ビール2杯で酔っ払い、上司におっさんみたいな態度をとっていたらしい。

結婚どころか30歳になる今でも辛い恋の終わりに泣く。

日本に帰ったら何をしようか、何をしたいのか、まだ模索中。

母親からのメールには付け足したように、

「今の仕事を一生懸命頑張りなさい。いろんなことは日本に帰ってから考えればいいよ。」

そうか、今を頑張らなきゃいけないな。

未来を考えすぎるのも、過去を振り返りすぎるのも良くない。

今を頑張ってれば、そこから先の自分にきっと自然と繋がっていく。

いくつになっても子供なので、そんな母親の言葉に無条件で甘えてしまう。

だけど少しは大人になったので、そんな母親の言葉を素直に受け入れられもする。

今年還暦を迎える父も、三十路を迎える娘も随分母親に甘えているのだ。

彼も私も、母親の存在なしでは生きていけない。

さて、彼の還暦祝い、どうしようか。

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2009年3月10日 (火)

目覚ましは確かに鳴ったはず。

また1週間が始まった。

なんと今朝は、10時の会社からの電話で起きた・・。

アラームが鳴ったのを全く覚えていない。いや、鳴っていないと思う。

人間、焦ると意味の分からない行動に出るようで、

とりあえず鳴り続ける電話には出ず、無意識に全裸になっており、

全裸のまま会社に電話をかけなおしていた。

そして頭の動かないままとりあえずシャワーを浴び始めたものの、

浴びてる時間がないことに途中で気づき、ダッシュで会社へ。

この週末1年半ぶりにニューヨークへ行き、

戻ってきたのが日曜の夜中。

その後全く眠れなくなってしまって、やっと眠ったと思ったら

起きたのが10時。

いやな汗かきました。

久々のニューヨークはやっぱり素敵な街だった。

トロントでのバイト仲間だった友人が帰国ついでにニューヨークへ滞在していたため、会いにいった形。

ボストンからバスで4時間。

こんなに近いんだから、冬もそろそろ終わるしちょくちょく行こうかとも思う。

7,8年振りに吉牛も食べた。

大学生の頃以来食べたけど・・・やっぱりおいしかった。

吉牛は明け方4時頃が1番味がしみこんでおいしいと聞いて、夜中まで遊んでから出かけた日が懐かしい。

・・・ようは暇だったんだな。

その頃の彼ともよく吉牛に行っていた。

なんてムードがないんだ。

・・・ようは一緒にいて楽しければそれでいい。

好きな人と一緒に食べるものが吉牛だろうが、ラーメンだろうが、そのへんの居酒屋だろうが、つまらない人と高級料理を食べるよりおいしくて記憶に残る。

 

全く話は変わるけど、

最近友達に教えてもらったサイトが面白かったので紹介。

裏県民性診断。

http://enmusubi.yahoo.co.jp/imap/uraken/

私の裏県民性は、北海道でした。

『開放的で好奇心旺盛。気持ちの切り替えが上手ですが、何事にも淡白で、粘り強さに欠ける点が欠点かも・・・。』

あたってる気もする。

何事にも淡白って・・・なんか悲しいけど。

冷静に見えて、実は結構情熱的だと思い込んでいるのだけど。

最近よく思うのは、

もとめてすぎてはいけないなぁ。

ということ。

最初はいるだけでいいと思うのに、

人は欲張りなので、

どんどん相手にもとめてしまう。

その相手というのは恋人であったり、親友であったり、同僚であったり、子供であったりするのかもしれないけど。

みんな結局自分が1番かわいいし、

自分以外の人にたいして、

なんでやってくれないんだろう。

なんで気にしてくれないんだろう。

私はこんなに頑張ってるのに。

って思うことがよくある。

私は求められたり、期待されたりすることが好きだけど、

あまりに度を過ぎると、疲れてしまう。

もとめてはいけないなぁ。

与えられる人でいたいと思う。

押し付けがましくない程度で。

その距離感が難しい。そのバランスが難しい。

だからよく失敗もしてしまう。

 

あぁ、とてもいい感じで眠気が襲ってきた。

アラームがセットされているかを再々確認。

彼は今朝もきちんと鳴っていてくれたはずなんだ。

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