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2008年10月26日 (日)

「シェアしよう」

さきほど同僚とマレーシア料理を食べ、1杯ひっかけてから帰宅しました。

マレーシア料理は食べたのは初めてかもしれないけど、インドネシア料理と同じような感じ。

けっこう好きな味です。

ボストンのレストラン、バーも少しずつ開拓していかなくては。

 

この約1ヶ月はホームステイをしているため自炊がほとんどできなくて、

アジア料理が恋しくてしかたなく、

そんな私の状況を察してか、

韓国人の同僚が私の分までお弁当を作ってくれました。

たくさん作っちゃったからいいのよー、シェアしましょ。

なんて言いながら。

お弁当自体ももちろんおいしかったけど、その気持ちがうれしかった。

押し付けでもなく、自然に世話をしてくれる感が心地良い。

私は、「シェアしよう!」っていう言葉が好き。

もちろんそれは食べ物だけではなくって、時間や感情であったりするのだけれど。

 

他人とお互いの持ってきた弁当を広げながら、一緒につついて食事をしたのなんて久しぶりだなぁなんて思っていたら、

今朝方、久々に中学時代の部活の夢を見た。

懐かしい友人達とソフトボールの試合をしている。

みんなでキャッチボールをして、グラウンドを走って、友人のお母さんが作ったレモンのはちみつ漬けを食べたりしている夢。

その中にはなぜか高校時代の友人も混ざっていて・・・。

なんだか女友達総出演みたいになっていた。

あまりにもはっきりとした夢だったのと、夢の終わりとちょうど同時に目覚ましが鳴ったので、

一瞬起きたときに、夢か現実かわからなかったほど。

 

いや、確かにあれは夢というか現実の思い出なんだけど。

中学時代の部活の夢なのに、なぜか出演していた高校時代の親友。

彼女との思い出が今日は久々に私の頭の中から離れなかった。

彼女と出会ったのは16歳の頃。

それから高校を卒業するまでの約2年間は、彼女と常に一緒にいたといってもおかしくないほど、とにかく多くの時間を共有していた。

『親友』と書いたけれど、本当に私にとっての彼女の位置づけが親友だったのかは、今でもよくわからない。

私はある意味彼女に憧れていたとも言えるし、誤解を恐れずに言うなら、恋をする感覚に似ていたのかもしれない。

もちろんお互い他にも親友と呼べる女の子達がいたし、

お互いに彼氏がいた時期もあったし、

それぞれバイトやら部活やらで(彼女は帰宅部だったけど)忙しくもあったし。

それでも、あの頃の2年間は、何よりも誰よりも、少なくとも私は彼女を優先していた気がする。

透き通るように白い肌と、奥二重のすっきりとした目が印象的な人で、

勉強などはほとんどしないけど、記憶力だけは抜群な女性だった。

学校帰り、原付に乗っていた彼女によく家まで送ってもらった。

たばこの味を試してみようと、むせながら吸ったのは彼女の家でのこと。

にんじんジュースしか飲まないというダイエットをして、サウナへ行って、家まで2時間もかかる道のりを一緒に歩いたりもした(1週間も経たずに終了)。

時効だから言うけど、一升瓶をかかえて私のうちに来た彼女と記憶がなくなるまで飲んだあげく、寝ゲロをしたのは(最低・・)、あれが最初で最後。

ギターを弾きたいと思ったのは、山崎まさよしが好きだからだと言っていたけど、山崎まさよしを弾いている彼女がかっこよかったからかもしれない。

お互いロマンチストでもあるようで、それぞれ見つけてきた素敵な詩を公開しあったりもした。

まとめるとばからしいことしかしていないのだけれど。

そんな彼女からもらった手紙の内容に、感動して泣けたのは本当だ。

 

彼女との出会いから、ほぼ倍の年月が経ってしまった。

彼女とは今は全く連絡をとっていない。

私から連絡をしなくなったのか、彼女からだったのか、それすら覚えていないし、

本当に惹かれていた人なので、あえて今更中途半端に連絡を取りたいとも思わない。

不思議といえば、不思議な感覚。

 

あの頃あんなに多くのものを誰かと共有できたのは、学生という立場だったからかな。

大人になるにつれて、自分一人の時間がより大切に思えるし、それと同時にそれぞれ仕事やら家庭やら、持つべきものが増えていく。

だけどその反面、ときどき、むしょうに他人と何かを共有したくなる瞬間があるんじゃないかな。 

学生の頃、あんなに無邪気に共有できていた時間や感情や状況を、

大人になるにつれて共有するのが難しくなってる気がする。

それが本当に必要だと思えるのは、

大人になった今かもしれないのに。

「シェアしよう」って言われたいのは、

大人になってきた今も同じ。

一人の時間を充実させられる女性はもちろん素敵だけど、

共有できる女性でもいたいなぁと思うのです。

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2008年10月24日 (金)

美術館にて過ごす休日。

昨日、今日と仕事が定時に終わってまっすぐ帰宅。

部屋ではひたすらリラックス。

なんだかこういう平日の過ごし方が久しぶりな気もする。

平和といえば平和。

 

この間の日曜日はボストン美術館へ行ってきました。

やはりエジプトセクションで完全に時間を奪われる私。

膨大な発掘物の量に圧倒される。

「神秘」とか、「謎に包まれた」とかいうキーワードに弱いのかもしれない(子供?)。

遺跡発掘ドキュメンタリーが放送されれば必ず見るし、

昔はツタンカーメン発掘の漫画にはまった。

吉本ばななの『SLY』を読んでからエジプトのイメージはオレンジだ。

いつか行ってみたい場所です。

ゆるゆるとナイル川を南下したい。

・・・若いうちにやっておかないとできなくなりそうだなぁ。

 

日本美術も充実していて、海外の美術館であれだけ数多くの作品を見たことがない。

日本庭園もあるのだけれど、冬期は閉鎖されているとのこと、残念。

浮世絵や着物や日本の伝統家具を、美しいと唸っているアメリカ人を横目に

なんだか誇らしい気持ちになったりもした。

自分で描いたわけじゃないけれど。

 

ヨーロッパ美術は、印象派セクションが人気とのこと。

というか、わかりやすいからどの美術館でも人気なんだろうな。

ゴッホがよく描く『郵便配達夫』の、奥さんがモデルになった絵を見れてうれしかった。

ゆりかごを揺らすお母さんの絵は、背景が明るくて、強そうなお母ちゃんといった感じが好き。

そして、ゴーギャンの作品。

『Where do we come from? what are we? Whre are we going?』

私達はどこから来て、どこへ行くんだろう。

私達は何者なんだろうか。

絵の前で自問自答。

 

日常生活が落ち着いてくると、

ナイル川を南下したいなんて欲望がぶわっと湧いてきてしまう。

去年から今年にかけて、身近の人々の結婚めでたい話が続いている。

ハネムーンの相談にものってみたり。

もういいかげん聞き役は終了したいもの。

ハネムーンでナイル川を南下しようぜ、なんて言ってもらえるタイミングを待っているけど、

そのタイミングは、、、いつなんでしょう。

 

美術館で歩き疲れて、スタバで休憩。

普段、甘い飲み物は飲まないけれど、

ときどきむしょうに飲みたくなる。

ヘーゼルナッツ・ホットチョコレート。

予想通り、あまあまでした。

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日常の平和さと、非日常の刺激。

辛いものの後には甘いものが食べたくなるようなものかも。

・・・どっちも欲しい!

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2008年10月18日 (土)

ホンモノ

10月も後半に入って、ボストンの長い冬が近づいてきました。

トロントにいたから冬は大丈夫でしょう?ってよく言われるけど、

全然大丈夫じゃないです。

むしろ、寒さが苦手です。

仕事があるから外にでるだけで、

何もないなら間違いなく冬眠生活をします。

 

ボストンへ来て、3週間が経ちました。

ありえないほど真面目な生活をしてます。

平日は会社と家の往復、週末は洗濯・掃除・買い物をしつつ散歩をしたら、後は家でまったり。

会社の人たちとは無事打ち解けてきて、なかなか楽しいメンバーだとわかりました。

支店長はとにかく野球少年をそのまま大人にしたような人。

支店長以外の私を含めた5人は全員女子。

元ハワイのサーファーやら、元モダンダンサーやら、日・英堪能な韓国人女性やら。

意外に体育会系が多くてびっくり。

ちなみに私は全く体育会系ではないです。

冬はこもりますから。

ボストン支店は他の支店と違って、1フロアに、もうひとつの部署が入ってます。

私達は、主に航空券や、列車、ホテルの予約をしているのですが、

そのもうひとつの部署はツアー専門となっています。

ボストン市内を含む、ニューイングランド地方の観光の手配、企画、添乗をしています。

その部署には5人の社員がいるのですが、そこもプライベートなことを聞いたらすぐにきれる女支店長をはじめ、キャラが濃い。

唯一の若い男性社員が、

オカマです。

それもコテコテのオカマでかなり笑えます。話し方が完全におすぎです。

そのおすぎの話し方のまま、添乗員をしています。

ボストンが属すマサチューセッツ州はアメリカで初めて同性結婚が認められたところらしく、トロントほどではないにしろ、同性愛者が多くいます。

・・・・私、この人たちから逃れられないのかもしれない。

そんな感じで、研修は疲れますが、なんとか働いてる感じです。

 

ここで生活をしていて時々感じてしまうのが、自分が薄っぺらいんじゃないかということ・・。

ボストンはハーバードやらウェルズリーやらバークリー音大やら、世界にも名だたる大学が数多くあって、

これらは、ケネディや、ヒラリーや、秋吉敏子といったセレブ達の母校になるわけです。

そのため、うちを利用する客層も、賢い学生や教授、一流企業の駐在員、芸術家が多く、そんな人たちを見てると、自分の価値がとても薄いような気になってしまう。

そして、社内でも私が一番海外生活が短く、私以外のほとんどの人がアメリカの大学を卒業してるので、英語が本当に上手い。

でもこの話を友人にメールしたら、「大丈夫、働いてるうちに、自分も賢い人たちのフリができるようになってくから!」と、励まされました・・・。

「フリ」かぁ、、、

上手くできるようにがんばろ。

いや、でもそれってニセモノじゃないか?

なんでも知ってるように見せて、いろいろ経験してきたようなふりして、人の考えを自分の考えかのように話して、付け焼刃の知識でやり過ごす。

やっぱりホンモノでいたい。

本当の私らしさを、数少ないけれど私自身がしてきた経験を、やっぱり信じていたいなぁ。

そこにもう少しでいいから知識を加えられたら・・・。

30年弱生きてても、知らないことだらけで、びっくりします。

なので、いっそのこと素直に自分の無知さに開き直った上で、オープンにいろいろ吸収していけたらいいなと思ったりもしています。

ホンモノでいたいです、どこにいても。

 

ボストン3度目の週末が来ました。

ボストンの紅葉は本当に美しい。

この時期はアメリカ中から、ボストンへ最も観光客が訪れるとのことです。

これは、、、家にこもってたらもったいない。

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2008年10月 6日 (月)

猫おばちゃんと、美しいボストンと、孤独な幸せ?

ご無沙汰しております。

初ボストンからのブログ更新です。

9月28日に、無事トロントからボストンへ到着して、今日でちょうど1週間。

・・・長かった。

日曜曇り空の朝を、10時間睡眠後のぼんやりとした頭で迎えております。

3週間ちょっとの日本帰国の後は、トロントでの5日間滞在、そしてボストンへと、

移動に次ぐ移動で、多少身体的にも精神的にも気づかないところで疲れていたようで、

今朝体重を計ってみたら、この10日間程の間に2㎏ほど痩せてました。

何もしてないのに。

間違いなく健康的な痩せ方じゃないので、すぐ戻ると思いますが・・・。

体調を崩したらどうしようもないので、気をつけたいところです。

落ち着いたらジムにでも通おうと思います。

 

トロントでの短い滞在は、「楽しい」という言葉以外に何も見つからず、

心優しい友人達の、「辛かったらいつでも戻っておいで~!」という言葉に

後ろ髪をまるごと引っ張られる思いで飛行機に乗り、

機内では、今すぐ戻りたいという衝動に駆られまくったという状況です。

まぁ、ボストンのローガンエアポートに着いた時には腹をくくってましたけど。

 

空港からタクシーにてホストマザーの家へ(1,2ヶ月はホームステイをするつもりです)。

ボストン南西のWest Roxburyという街になります。

後で聞いた話では、中流階級以上の人たちが住む静かで閑静なエリアとのこと。

玄関で迎えてくれたのは今年61歳を迎えるデボラ。

一軒家に一人暮らしをしながら、法律事務所で働いている女性です。

そして、同じくデボラ宅にホームステイをしているという韓国人の女子学生、タエ。

そして4匹の猫達・・・。

猫がいるとは聞いていたけど、4匹もいるなんて聞いてない。

まわりの家々は外観も美しく、おそらく(?)インテリアも美しいと思われるのだけれど、

デボラ宅は・・・きっと、猫中心。

汚いわけではないけれど、たいして片付けもしておらず、インテリアには全くといっていいほどこだわっていないのです。

かろうじて、私の部屋、バスルームはきれいなのだけど、デボラの部屋や(ちらっと覗き見た・・・)、リビングはやばいです。

猫屋敷です。

デボラもネコ化していると思われる。

私は、もともと猫に軽くアレルギーがあるのでドキドキしたのですが、

到着日の夜に喉の奥が痒くなっただけで(?)おさまりました。

デボラ自身はよくしゃべり、いろいろ助けにもなってくれていい人なのですが、

華奢で少し前かがみの体に、柔らかな髪質のショートカット、そして青みがかった茶色の目を見ていると、

デボラも間違いなく猫っぽくなっている気がしてくるのです。

ルームメイトのタエは賢くて、若いのにとても落ち着いた子で、

彼女が言うには、「デボラは典型的なアメリカ人」らしいです。

よく話し、皮肉屋で、部屋を片付けないという・・・。

写真は、家の周りの様子、そしてこの家を仕切る猫達。

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天気の良い日にはぶらぶらを散歩しながら素敵な家々を観察するのが日課になりそうです。

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彼女達はかなり自由。

食事をしていてもいきなり膝の上に乗ってきたりするので、軽くイラっとしてます。

そしてこの写真には登場していないのだけど、裏ボス的存在のでかい黒猫、パンプキンがいます。

彼女は人見知りで普段は全くといっていいほど姿を見せないくせに、

この間たまたま私の部屋のドアが少し開いていたようで、そこから進入して

私の寝ているベッドの上にちゃっかり座ってきた。

金縛りかと思いました。

ていうか、それで2㎏痩せたのかもしれない。

猫ダイエットです。

もともと猫慣れしていないので、この環境には戸惑いを隠せず。

それでも一方で、動物ってやっぱり癒しの存在でもあるわけで。

きれいな毛並みを撫でていると、一人ボストンでの寂しさもまぎれたりするから不思議です。

 

仕事は、水曜から始まりました。

最初の2,3ヶ月は研修期間というのもあって、毎週土曜も出勤(4時間のみですが)・・・。

トロントの支店で5ヶ月ほど働いていたとはいえ、その後は半年のブランクがあり、

また仕事のやり方や航空券を扱う方面なども支店によって異なるので、また一からいろいろ勉強です。

この4日間は、まずは調べものや、雑用、営業担当者の子を手伝って一緒にビラ配りなど・・・。

この歳でまた研修、雑用かと思うと悲しくなりますが、

とっとと仕事を覚えて今年中にはひとり立ちできるように頑張るのみです。

職場には支店長の他に、私も入れて6人のスタッフ。

トロントオフィスに比べて、いい意味でも悪い意味でも、上品で淡々と仕事をしている感じなので、当分はどのような働き方になるのか手探り状態になりそうです。

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写真右手にある建物の中にオフィスが入ってます。

ロケーションとしては抜群。

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オフィスの窓からは目の前に聳え立つ、ジョン・ハンコックタワーがあります。

ボストンでは美しい町並みを保つため、建物の高さに制限があるそうで、

ボストン市内でも高層ビルは、このジョン・ハンコックを含め2つしかありません。

オフィスの裏手の通りは、お洒落なお店が立ち並ぶ、ニューベリー・ストリート。

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トロントに比べて、町並みは美しく、歩く人々の服装もきちんとしていて、

話すスピードや歩くスピードも速い。

アジア人も少ない。

ほとんどが白人、そして黒人、その次にアジア人という割合でしょうか。

日本は何かにつけて北米とは違いすぎるのはわかっているので、

どうしてもボストンとトロントを比べてしまう。

ボストンは美しい街です。きっと生活しやすくて(家賃は高すぎますが)、好きになれると思う。

でも、トロントが恋しい。

あの人種の多さ、町並みや歩く人々のカジュアルさ、都会にしては驚くほどの治安の良さとのんびりした時間の流れ。

特に、ここへ来て、やっぱりあのマルチカルチャーっぷりは特別だったのだと実感。

長く住んだ場所に愛着が沸くというのは間違いないですね。

 

そして、この1週間1番辛かったのは、ここへ一人で来た孤独感。

もちろん家に帰ればデボラやタエと話すことはあるけれど、

彼女達にはもっと他にもたくさん知り合いがいるわけで。

携帯を持ったからといって、いまだ1通もメール来ておりません、ていうか教えてないし。

仕事を終えて帰ろうとオフィスを出た瞬間に、

このまだ何も知らない場所で、知らない人たちに囲まれて、そして誰も私のことをまだよく知らないんだという、

なんともいえない寂しい気持ちに何度か襲われた。

でも、素晴らしく晴れた昨日(土曜)の夕方、一人で家のまわりをぐるぐる歩いて、

ワインを買って、DVDを借りて、スーパーで買い物して、ぼけーっとコーヒーを飲んでいたら、

こんなに一人生活を(良く言えば誰にも邪魔されずに)満喫して、

それこそ我が家の猫達のように、気儘に動き回れる日々も稀なんじゃないか、という気持ちになってきました。

これを孤独な幸せとでもいうのでしょうか。

 

焦らず、きっともう少ししたら多少友人もできて、仕事も覚えて、ボストンでの生活にも慣れてくるのだろうと思うことにします。

ひとまずは、猫おばちゃんの家で、気儘な猫達にも囲まれつつ過ごします。

絶対に寝る前にはドアがしっかりしまっているか確認しますけど。

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