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2008年9月22日 (月)

ブレンドします。

水曜にはトロントへ戻るということに昨日改めて気づき、スーツケースを前に

再び呆然としております、私です。

3週間以上の日本滞在だし、十分時間があると思ってだらだらしていたら

なぜか時が経ってしまっていた、恐ろしい。

帰国したばかりの時は、なんだか軽い逆ホームシックになってしまい、

そして来月から再び始まる新しい生活の不安さで、いまいちリラックスできなかったのだけれど、

10日も経てば、この場所でずっと暮らしてきた感覚が完全に戻ることに自分でも驚く。

3週間だけれど、ここに戻ってきてよかったなと、つくづくと思う。

  

家族で行った温泉宿では久々に家族全員同じ部屋にふとんを敷いて眠った。

父は相変わらず旅先では朝から酒を飲むし、隙あらば単独行動に移ろうとする。

母は『モッタイナイ』という言葉を武器によく食べて、そしてよく笑い、そしてふとしたことですぐ不機嫌になって、子供に軽く気を使わせる。

上の妹は、いい加減な姉に代わり冷静に家族の舵をとっている、年々男前に磨きがかかる。

末っ子は相変わらず、末っ子。にこにこ笑っているのが仕事らしい。

普段は全くばらばらな人たちだけれど、これからも年に1回はこうして近場の旅行をしようと決めたのだから、みんなそれぞれ楽しかったんじゃないだろうか。

家族にはいろんな形態があるから、私にはどんな家族が幸せかわからない。

でも、これが私の家族なので、そこからは逃げられないし、逃げようとも思わないし、私の源だ。

この家族しか私は知らない。

 

女友達とは、よく食べて、よく飲んで、よく話した。

久々に会ったときの、あの最初の5分間の照れくささ。

そのあとの会話の内容の成長のなさに笑えて、あきれて、やっぱりこれがいいと思う。

親友とはこうあるべきだ。

どうでもいいことをだらだら話して、軽くほろ酔いになったりすると、「幸せってなにかねー」とか言い出して語る。

悩みをお互い聞いてもらいたくて、とにかく話す。

器用に生きていきたいのに、うまく進んでいけない自分たちをひたすら嘆いたあげく、「ま、でも私たちなんとかなるよ、今結構幸せだし」なんて、結局前向きに締めくくる。

私は、、ときどき偉そうなことをブログに書いてるわりには、一緒に話すとたいしたことないな、なんて思われるんだ。

前も書いたけど、女友達は、本当の親友は、環境やら仕事やら体型やら恋人やらが変わったって、根本的に何もかわらない。

変わらないことが幸せ。

 

そして、

忘れられない不思議な出会いから久々の再会をしたり(私は、いつかこんな出会いを小説にしようと少し本気で思ったけれどどうでしょう?)、

店員さんを軽くまきこみながら、やんちゃな大人話を聞いて笑わされたり、

結婚目前ののろけ話をひらすら聞かされたり、

私の将来を本気で考えて(心配して?)、熱く語られたり、

結婚して引越したから会えないかわりに、長電話をしてくれたり。

たった3週間だけの滞在だから、ちやほやしてくれてるのは十分わかってるけれど、

やっぱりうれしかったです、みなさん。

 

この間、部屋があまりにも雑然としていたので部屋の掃除をした。

1年半前には捨てられなかったものを、思い切って捨てようと。

新しい生活をする上で、これからまた1年は見ることのない部屋に置いておかなきゃいけないものはそんなにたくさんないと思って。

でも、結構捨てられないものばかりで驚いた。

たとえば、

何度読み返しても、涙が出てしまう手紙。

それはもうすでに反射的に、手紙を開けた瞬間に泣けてくるので、

もし電車の中なんかで見せられたりしたら大変困る。

それも恥ずかしいくらいに大泣きをしてしまうから笑える。

手紙を書いた本人は、そんな手紙の内容は覚えていないのかもしれない。

ただ、私にとっては本当に意味のある手紙だったから、

こうやってたいがいの大人になっていても、まだその手紙を開ける度に

瞬時にずいぶん昔の自分へ連れ戻される。

・・・そんなようなもの。

 

新しい場所に行くには、新しいものを受け入れていくには、

古くなったものを捨てていかなくてはいけないと思っていたけれど、

未知のものに惹かれつつ、

でも昔からそばにあるものも忘れないで、

何度でも

何度でも

振り返って。

前に進んでいくだけじゃなくて、

でも過去に縛られるわけでもなくて、

ちょうどいい感じで、ゆるく、自分らしいブレンドを

つくっていけたらいいなぁなんて思う。

やっぱり3週間だけでも帰ってきてよかった。

これから暮らしていくアメリカ、第2の故郷とも言えそうなカナダ、これまで旅したさまざまな国、そして母国である日本。

全く異なる環境で、感じることもさまざま。

そんな感情や環境での生活を、うまく自分のなかでブレンドして消化できればいいなぁなんて思う。

 

・・・なんか長い文章になってしまった。。

そういえば、この滞在中に、いろんな人からブログ読んでたよっていう、うれしい言葉をもらった。

結構感情のまま書いているので、軽くはにかんでしまいますが。

私の気まぐれで更新されたりされなかったりする拙い文章を読んで、私の生活を気にしてくれていたんだと、素直にうれしかった。

だから、これからも続けます。

まだまだ青くて弱い私。

アメリカで修行してくるから、

ときどきはこのブログを開けて様子見してください。

次帰ってきたときも、また焼き鳥食べに行こう。

ほろ酔いになって、「幸せってなにかねー」なんて語ろうね。

 

では、ブレンドされてきます。

基本の味は忘れないように。

  

 

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2008年9月 8日 (月)

家。

9月1日、日本へ無事帰ってきました。

帰宅してテレビをつけたら、福田総理退陣発言。

外から見たら、この小さな国で起こってる事態はどう映るんでしょう。

一国の総理が、その辺のくたびれた上司のような責任逃れのセリフを吐けてしまうのがすごい。

私だって投げ出したくなることしょっちゅうですけど。

でもその総理発言をひたすら何度も放送して過熱攻撃しているメディアにも、多少冷めた目を向けてしまう。

 

それにしても日本、、なんて蒸し暑いんだろ。

今更ながら一人夏バテです。

時差ボケと同時に夏バテです。

トロントにいるときは、日本の蒸し暑さが恋しいかも・・・なんて言ってたけど、

撤回します。

これはつらい。

トロントの、乾燥した、空がどこまでも青く、日差しの照りつける夏のほうがいいです。

 

帰国して、友人たちに電話。

久々の声が聞けてテンションもあがる。

そして親友達との再会。

顔を見た瞬間の照れくささ。

あれはなんなんだろう?

でもすぐにいつもの感じに戻れる。

 

久々に食べる炭火の焼き鳥に感動。

日本酒のおいしさに感動。

結婚報告に軽く動揺。

久々の静かできれいな電車に感動。

日本人若者の体の細さに動揺。

きれいに化粧したおねえちゃん達に感動。

大阪のお好み焼きに感動。

都会の人ごみのすごさに動揺、というか眩暈。

といった感じで、たった1週間ですでに何度かの感動と動揺の洗礼を受ける。

 

正直、日本へ帰ってきているのに、気持ちが完全にリラックスしない。

それはこれが完全帰国じゃなくて、一時帰国に過ぎないからかな。

そして10月から始まる生活が不安で、それを考えてしまうと時差ぼけに輪をかけてなかなか寝付けない。

けっこうビビリですから。

 

だけど、やっぱり『家』っていいですね。

常に誰か(家族)の気配を感じられながら、特別な会話はなくとも安心できる。

ここ数日思っていること。

ボストンではとにかく働きます。

でもその後は、『家』をつくりたい。

日本へ帰って来て、より一層確信してしまった自分の願望。

家庭をつくることがどんなに大変か分かってるつもり。

でも、自然にそう思えた。

 

・・・といっても、今すぐは現実的に無理なんで、

とりあえずは、あと2週間ちょっと、『家』に甘やかされておきます。

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