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2008年6月 4日 (水)

Happiness comes from...

今回のブログは長くなります。

なんだか、書かずにはいられないのだれど、書き始めたら止まらなくなるような気がするので・・・。

 

先週末に月1で取り続けているヨガティーチングクラスがありました。

昨年10月から開始して第9回目。

7月半ばにある試験を除けば最後のクラス。

月1回というものの、その土日は9時~18時までみっちり授業。

毎回、その週が終わると精神的にも体力的にもかなりの疲労感。

2日間ずっと朝から晩まで英語漬けだし、まわりはセラピストや、パーソナルトレーナー、もとダンサーなど、経験のある生徒達が殆どの中、ほぼ私のみが素人でガイジン・・・。

テキストは専門用語ばかりで、完全にI am lostな状態。

各自1回ずつ、他の生徒の前でクラスを行わなければいけないのだけれど、この間の最終週にて、とうとう私がクラスを行う番に。

緊張したけれど、何度もイメージトレーニングしたり、一人で部屋で練習していたおかげでなんとか無事に終了。

英語で、しかも体を動かしながら人に教えるっていうのは本当に難しい。

簡単な単語すら出てこなくなってしまう・・・。

こればかりは慣れていくしかないんだろうなぁ。

 

ヨガティーチングの国際資格をとることは、トロントへ来る際に立てた目標の一つ。

趣味としてやるだけじゃなく、どうせなら資格も取れれば、、なんて軽い気持ちで始めたにも関わらず、このクラスでの経験はきっと生涯忘れられないものになってしまった。

ヨガを習う、教え方を身に着けるといったテクニカルな部分ももちろん勉強になったけれど、

私はこのクラスで出会った約20人の女性達をずっと忘れることはないと思う。

殆どの女性達が30代~40代。

大人で、でもかわいらしく、オープンで、自分らしく生きている人たちばかりだった。

彼女達を1番良く知ることができたのは、毎回クラスのはじめに行うトーキング・サークルを通して。

トーキング・サークルというのは、順番に、この1ヶ月間、自分に起こったことや、考えたこと、感じたこと、みんなと共有したいことを話していくもので、ときにはあまりにもみんなが長く話して2時間近くに及ぶこともあった・・・。

20人の女性達が集まって、ひたすら話をしていくといったらそこまでなんだろうけど、ときには、自分の婚約発表、旦那さんの解雇、自分の転職、、そんなプライベートな話もオープンにされる。

「この1ヶ月、すごく辛かったのよ・・」といって涙を流す女性もいた。

その話を他の生徒達みんなで聞いて、分かち合う。そんなトーキング・サークル。

 

そしてこの間の日曜日。

全ての授業が終わり、最後に再びトーキング・サークル。

順番に話をしていって、先生のスージーと抱き合う、そんな流れ。

もう私は泣き泣きです。

他の生徒が話し始めて泣くと、私もつられて泣き・・。

自分が話す時なんて、鼻水かみながら、ぐずぐずで話したし。

でも、

「私にとって、このクラスをとることはとてつもなく大きな挑戦で、分からないことだらけで辛かったけれど、それでもここまで続けてこられたのは、こんな素敵な人たちが周りにいたから。ヨガを習ったっていうことだけじゃなくて、個々の違いを共有しあって、尊重しあうことを知れてよかった。」って、よれよれになりながらも言えました。

そしたら、ほかの生徒から、

「かおりはすごく勇敢だよ!」

と、言われました。

彼女は何気なく言ったのかもしれないけれど、その言葉にどれだけ自信を貰えたか。

思えば、あんなに大勢の前で、素直に泣いて、感動して、自分の思いを言葉に出来たことって最近なかったんじゃないかな。

年をとるにつれて、子供のときみたいに素直に自分の気持ちや感情を出せなくなっていた。

それは当然なことかもしれないし、それが大人になっていくことなのかもしれない。

でも、少なくとも、私が出会った女性達は、とても大人で、それでいて子供のように素直に感情を表現できる人たちだった。

「旦那が解雇されて、大変な日々だったけれど、新しいことに挑戦したいと言っていた彼にとっては逆にこれはチャンスなのかもしれない」といって泣き笑いをしたクリスティーナ。

「毎日、子供の世話やら、仕事やら、掃除やらなんやらでくたくたの日々だけれど、このクラスへ来ることが私の生活の中ですごく癒しの瞬間なの」と笑顔で話すシングルマザーのトレイシー。

「40も後半になって、やっとこの私の豊満で肉付きのいい体を好きになったのよ。だから出かけるときはタイトなスカートを履いて私のむっちりした足を思い切り出して歩くの!」と言ってみんなを笑わせるカレン。

「パーソナルトレイナーとして毎日ひたすら働き続けて前が見えなくなって、とりあえず全ての仕事を辞めた。それはそれで不安で仕方がなかったけど、このティーチングコースを取ったことでまた前が見えそう。ここで出会えたみんなにすごく感謝してる。今はこれから自分のやることが楽しみで仕方がない!」と、これまた号泣しながら話したリア。

みんな40代女性です。

なんだか、そんな彼女達がとても可愛らしく思えた。

 

最後にスージーの話。

彼女はタフで、でも笑顔が優しく、「与える」という言葉がすんなり当てはまるような女性。

「Happiness comes from relationships...」

彼女は言った。

きれいごとじゃない、私も共感できた。

幸せを感じる瞬間というのは、人それぞれだと思う。

でも、どんな時にだって、そこには「つながり」だったり、「共感」だったり、そういった『関係』がいつも存在しているんじゃないかな。

それは人であったり、時間だったり、景色だったり、音楽だったりするのかもしれないけれど。

 

私が幸せを感じる瞬間。

 

大晦日に家族とリビングでどうでもいい話をしながら時間を過ごして、除夜の鐘を聞く瞬間。

親友とお気に入りのスペイン料理屋さんで安いワインをひたすら飲んで、笑って、ちどり足で駅に向かう瞬間。

日曜の昼前にブランチをして、相方とおいしいコーヒーを飲みながら、目が合ってなんとなくお互い微笑む瞬間。

クッキーを焼こうと材料をボールに全ていれて、さて!と両手を生地の中に入れた瞬間。

近所の公園、遊歩道を一人ぶらぶら歩いてほどよく疲れたなぁなんて感じる瞬間。

旅先で目にした何百年もの昔の遺跡を見て、なんだか圧倒されて涙が溢れそうになる瞬間。

海辺でみんなとバーベキューをしてたら、だんだん暗くなってきて、最終的には肉が半生なのか焦げてるのか分からなくなって、それでも「食べてしまえ!」なんて勢いに笑う瞬間。

なんだかこんな瞬間はきっと何度もあるのだれど、その中の一つだってお金では買えない。

誰かと、何かと、私が繋がってる!って感じる瞬間だと思う。

お金か愛か?なんてへんてこな比較をしようとする人がいるけれど、そんな質問をされると私はとても戸惑ってしまう。

それはとても比べられない、だってわたしは先進国に生まれ育った身ですから。

こんなブログを書いている今にだって今日食べるものがなくて、飢餓で死んでいっている子供達もいる。

そんな子供達を前にして、お金より愛でしょう!なんて口が避けてもいえない。

だけど、屋根のある家があって、着る服があって、食べるものにも困っていない、そんな恵まれた私にとって、

お金が幸せにしてくれる程度には限度があるように思える。

今度はもっと大きい家に住んで、お洒落な洋服を着て、かっこいい車に乗って、、、切りがないんじゃないかな。

もちろんそれが悪いことでは全くなくて、私もお金で幸せを感じることだってある。

ボランティアばかりをして過ごす気なんてない。

ただ、なんとなく、スージーの言ってることに共感できたっていうこと、それだけ。

ヨガを学ぶことは、もちろん健康のためだったり、ストレスの発散のためだったりもするけれど、自分自身をよく見つめて、いろんな自分をまるごと受け止めて好きになることな気がする。

自分のことを、ほんとに嫌な奴だなぁと思うこともしばしばだけれど、30代になったって、40代になったって、いくつになったって、悩んだり、不安で泣き出しそうになったり、自分が嫌になったり、それでもやっぱり前へ進んでいこうとしてる、強いのか弱いのか分からない彼女達を見ていて、

なんだか私は元気が出た。

でこぼこ生きていくのには終わりがない。

でもそんな彼女達が好きになった。

私もあんな女性でいたい。

 

とりあえず現実に戻ると、7月半ばの試験を受かるしかない。

毎日少しずつテキストを読みます、、地味にね。

でも地味な中にだって、幸せを感じる瞬間はいっぱいあるはず。

そこに、『関係』は必ず存在するから。

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コメント

再発した腰痛に悩まされてます。愛もお金も要らないから何処も痛くない身体が欲しい。まあ、ともかく色々と頑張って下さい。私ら庶民にはそれしかありません。マグロと同じ。止まると窒息します。カオリさんは立派です。そう思います。

投稿: ちゃーりー | 2008年6月 5日 (木) 10時18分

思わず吹き出してしまいました(笑)。腰痛が和らぐように軽くここからパワー送っておきましたよ。確かに私も止まると窒息してしまうかもしれない。なんだか悲しいような。

投稿: →ちゃーりーさん | 2008年6月 5日 (木) 23時07分

私もこの間、少しでもじっとしてると溺れそうな感じがすると言われました…。どれだけ普段もがいてジタバタしてるイメージなんでしょう(笑)
今回の文章でも色々考えさせられたり、共感したり、前向きになれたり、刺激を受けた箇所が多々ありました。
というより私も近頃思っていた事だったのでほんと同感です。
私の幸せを感じる瞬間や幸せ自体も、やっぱり人とか何らかとのつながりです。
音楽や景色や物事でもあったりするけど、でも実際その根底にはやっぱり誰かとのつながりがあるわけで。
でもどんなに感謝しているものでも日常化してしまうと感覚が当たり前になってしまうので。。。近頃はほんと意識して幸せに感じる瞬間、空間を大事にしていこうと思ってます。
ヨガのティーチングクラス、お疲れさま~っ!!
話を聞いてるだけでもすごい刺激を受けたのでかおりはさぞかしまた内面も外面もレベルアップしてそうだね。
かおりに負けないように私も頑張るよ!

投稿: ちづこ | 2008年6月 7日 (土) 03時22分

確実に前に進んでいる姿がとても素敵です。
月1回のクラスとはいえど、かなり大変だったのですね。
お疲れ様でした。
幸せを感じる瞬間、私も「味わって」いけたらいいなと思います。


投稿: ひらり | 2008年6月 9日 (月) 12時14分

じっとしてると溺れる感じ・・・ものすごくリアルに想像できました(笑)。
内面も外面も成長してるんかしらん?まったくわかりませんわ。でも私も間違いなく溺れる系です。。溺れながら泳いであっぷあっぷしならがら生きていくのさ。
お互い不器用ねぇ・・。

投稿: →ちづ | 2008年6月12日 (木) 00時13分

いやいや、確実になんて、、、ぜんぜん進んでないよー。「これでいいのかな?」って常に思いながらびびりながら(笑)進んでます・・・。ま、どんな生き方に幸せを感じるかなんて人それぞれだろうから、私の生き方にまったくの魅力を感じない人もたくさんいるわけで・・。だけど、そんなことを気にしていても仕方がないしねぇ。。ね?

投稿: →ひらりちゃん | 2008年6月12日 (木) 00時21分

大連から肖山、上海と移動して来ました。貴女のマグロパワーを送って頂いたお陰か腰痛も少々和らいでいます。ここは相変わらずの灰色の空ですよ。気持ちもドンヨリします。今日マッサージにでも行ってから飛行機に乗ろうかなあ。ところでユーロ2008が始まってからと言うもの毎晩3時までゲームを見入ってしまい寝不足です。何であんな簡単なルールのゲームにこれほど多くの人間が夢中になるのか判りませんね。次々と新しいスターが現れ消えていきます。我がグランパスの監督であるPIXYがかつて選手としてキャプテンマークを腕に巻き強靭なドイツ人ディフェンダーに踏みつけられるように倒されていたのを暗い高岳のスポーツバーで外人たちと一緒に見ていたのを思い出しました。別居初めて1年目だったかな?ほんのちょっと前って感じなのに既に8年も経っている。光陰矢のごとし。日々を大切に生きようではありませんか、同志。

投稿: ちゃ | 2008年6月12日 (木) 10時18分

マグロパワー(笑)、効いてよかったです。
暗いスポーツバーに座ってる姿があまりにも目に浮かびすぎて笑えました。私的には、あやしげな(?)スナックで姉さん達に囲まれて一緒にウイスキーをかなり飲まされたのを鮮明に覚えてますが・・・。そうですね、同じ日は二度と来ない、日々を大切に行きましょう、同志。

投稿: →ちゃさん | 2008年6月14日 (土) 07時35分

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